MENSA(メンサ)に入会する3つのメリットと会員の特徴や注意点【会員が解説】

MENSA(メンサ)に興味がある方、このようなことが気になりませんか?

「メンサではどんなことをしているの?」
「メンサ会員にはどのような人がいるの?」
「頭の良さを鼻にかけたイヤな人が多いのでは?」

メンサってネットやテレビでたまに話題になりますが、実際のところはよく知る機会がないですよね。特別な人だけが入会できる秘密結社のように思われる方もいるかもしれません。

私は2019年にJAPAN MENSA(メンサ日本支部)へ入会し、メンサ会員の皆さまと交流を楽しんできました。

そんな nakatsuji が、この記事で

  • メンサの概要
  • メンサ会員になるメリット3つ
  • 会員の特徴3つ
  • 入会方法
  • 入会後に注意すべきこと3つ

について紹介します。

ぜひ最後までお読みください。

メンサの概要

JAPAN MENSA公式サイトより

メンサにはどんな人が入会しているのかイメージしていただくため、メンサの基礎知識と入会基準のIQ(知能指数)について紹介します。

メンサの基礎知識

メンサについては、JAPAN MENSA公式サイトによると次のとおりです。

メンサとは
MENSA(メンサ)とは、1946年にイギリスで創設された、全人口の内上位2%のIQ(知能指数)の持ち主であれば、誰でも入れる国際グループです。 メンサは、世界100ヶ国以上、10万人以上の会員を持つ国際的グループです。 メンサはメンバー同士の知的交流の場を提供します。その活動は、講義、ミーティング、会報、特定の趣味を持つグループ、 地域レベル・国レベル・世界レベルのイベントによる交流を含んでいます。 そして知能に関するプロジェクトでメンサの内部や外部の研究者への協力を行います。

引用元:JAPAN MENSA公式サイト「メンサとは

メンサは国際的な高IQ団体です。入会テストなどで基準以上のIQがあると認められれば誰でも入会できます。ときおり芸能人が入会した際に話題になりますね。

メンサの目的は次のようにされていますが、JAPAN MENSAでの主な活動は交流会です。「それだけ?」という反応をされることがありますが、それが楽しいんですよね。

メンサの目的
メンサは3つの目的があります
1.知性才能を、認知、育成し、人類の向上に役立てること。
2.知性の原理、性質、そしてその適用などを研究することを激励すること。
3.メンバーのための知的、かつ社会的活動を促進させること。

引用元:JAPAN MENSA公式サイト「メンサとは

メンサ入会基準のIQ

全人口の上位2%のIQとは、130(SD15)を超えるくらいです。「メンサ=天才集団」のように言う方がたまにいますが、決してそんなことはありません。

上位2%のIQとは、生徒が1学年100人以上いる公立小学校で同じ学年に数人いるくらいの頭の良さです。

大学受験などの偏差値では70を超えると上位2%に相当します。もちろん受験での偏差値とIQとでは指標が異なるため、あくまでも目安にすぎません。

こうしてみると、メンサ会員だからといって天才というほど頭が良いとは限らないことが分かっていただけるかと思います。

実際にメンサ会員の方々と交流していると、普通の雰囲気で話してみたら頭が良いなと感じるくらいの方が多いです。もちろん異彩を放つ方に出会えることもあるのが楽しかったりするのですが。

こうしたメンサ会員たちが活動している雰囲気を、この記事で少しでも伝えられたらと思います。

メンサ会員になるメリット3つ

頭が良いほうとはいえ天才というほどでもない方が多いメンサ。その会員になるメリットは人によってさまざまかもしれませんが、私が感じたことを3つ紹介します。

【メリット1】交流会が楽しすぎる

私にとって、これがメンサ会員になり最も良かったことです。

メンサでは年に1回の総会をはじめとするさまざまなイベントがあり、会員であれば誰でも参加できます。同じ趣味の集いなどもありますが、多くは集まっておしゃべりを楽しむ交流会です。

私はコロナ禍前に入会したため、新入会員のイベントをはじめ多くの交流会に参加しました。コロナ禍になってからは、オンライン飲み会での交流が寂しさを紛らわせてくれました。

メンサ会員には私と同じIT系の方がやや多めです。交流会などでは今まで関わることのなかった業界の方々ともお話でき、知的好奇心が刺激されました。

また、大学生くらいから還暦すぎまで幅広い方々とフラットにお話できることも刺激的です。年功序列の傾向が強い会社などではまず見られない光景でしょう。

さまざまな価値観をもつ個性的な方々と肩肘を張らずに出会えることが、交流会での楽しみです。

【メリット2】すごい方と出会えることがある

【メリット1】の派生ですが、ときには今までの人生では出会うことがなかったすごい方とお話できることもあります。

具体的には言えませんが、芸能や芸術系の方、政治家、あと弁護士以外の法曹には初めて会いました。いずれも貴重なお話をいただけただけでなく、ざっくばらんに会話できて嬉しかったですね。

【メリット3】新しい趣味や活動に出会える

【メリット1】で触れたとおり、メンサでは同じ趣味の集いや交流会といったイベントが活発です。それらのイベントを通じて、私は2つの趣味を始めました。ルービックキューブと俳句です。

ルービックキューブは交流会に参加していた熟達者と話題になり、コツなど教えてもらいました。3x3x3という最も基本的なキューブを初めて完成できた感動は今でも忘れられません。今ではより大きなキューブに挑戦しています。

俳句については、メンサ会員の俳人が開催したイベントに参加したことがきっかけです。句会という俳句を詠んで批評し合うイベントに参加していますが、他の方々の俳句に触れるのも刺激的ですね。

その他、街歩きしながらの謎解きイベントが開催されたことがありました。さすがメンサ会員、皆さん解くのが早くついていくのが大変でした。

このように、なかなか機会がなかった趣味や活動に出会えることがメンサでの楽しみです。

メンサ会員の特徴3つ

交流会などで知り合ったメンサ会員の特徴を、私の主観で3つにまとめます。ただ、交流会などで出会っている時点で社交的な方の割合が高く、全会員の中で偏りがあるかもしれません。

全てのメンサ会員に当てはまるとは限らず、傾向として参考にしていただければと思います。

【特徴1】とにかくおしゃべりが好き

会員が集まって会話が始まると、あっという間に時間が過ぎていきます。

普段はあまり話さないのにメンサの交流会ではよくしゃべる方もいるそうですし、自分から話すのが苦手であっても皆の話を聞いているだけで楽しいという方もいます。

【特徴2】知的好奇心が旺盛

自分の専門分野を話すだけでなく、自分の専門外の話題にも食いついて的を射た質問をする方が多いです。

メンサでは入会テストなどに合格した知能がある方ばかりで理解力が高く、スピーディーに会話は進みます。そして知的好奇心のおもむくまま話題はどんどん変わっていきます。

【特徴3】謙虚

メンサ会員には謙虚で人当たりの良い方が多いです。

経験を重ねた方であれば横柄に振る舞うことにデメリットを感じているのかもしれません。頭が良いがゆえに自分よりも上がいることを知っているのもあるでしょうか。

メンサへの入会方法

JAPAN MENSA公式サイト「入会方法」より

メンサに抱いていた印象は少し変わったでしょうか?入会を希望する場合、方法は2つあります。

  • 入会テストに合格
  • 知能測定の証明を提出

入会テストは15歳以上の方が生涯のうち3回まで受験できます。テスト内容についてはメンサの規約により口外できません。コロナ禍により開催されていませんでしたが、2023年9月13日より再開されました。

もともと公式サイトで入会テストの受付が始まると、特に東京開催などは数分で定員に達してしまうこともあったそうです(私は神奈川開催であったため少しゆとりがありました)。

入会テストが再開されたばかりでありテストの開催地が限定的であることから、申し込み自体が大変かもしれません。興味のある方はJAPAN MENSA公式サイトの「入会テスト日程一覧」を定期的に確認してみてください。

知能測定の証明については、JAPAN MENSAでは心療内科など実施される知能検査が対象です。具体的には wais-III、wais-IV、wisc-III、wisc-IV、wisc-V です。

これらは主に知的障害や発達障害などの疑いがある方が受検します。しかし、それ以外の方でも自費(10割負担)でよければ心療内科で受検できることがあるそうです。

上位2%に相当する知能と測定されていましたら入会を申し込んでみてはいかがでしょうか。なお、知能検査の結果をどう判断されるかの詳細は公開されていません。

知能検査は入会テストに比べると高額ですので、もし受験できるのであれば入会テストをおすすめします。

メンサ入会後に注意すべきこと3つ

メンサに興味を持たれた方へ、入会後に注意した方がよいと私が思うことを3つ紹介します。私も入会したてのころは右も左も分からず迷いましたので、これらの注意点をあらかじめ把握して幸先の良い会員デビューをはたしましょう。

【注意1】交流会での振る舞いについて

極端なほど人嫌いであったり無作法であったりする方はメンサでの活動を十分に楽しめないかもしれません。

既述の「メンサ会員の特徴3つ」はいわば「交流会を生き残った方々の特徴」と言い換えられます。特に周りの気分を害するほど不遜な振る舞いをする方などは自然消滅していく印象です。

皆を不快にさせず人と交流できるかが、メンサでの活動を楽しめる肝かと思います。

【注意2】メンサ会員であることの公表について

自分がメンサ会員であることを周りに公表するかは慎重な方が多い印象です。私も基本的に親族と親しい友人にしか言っていなかったです。特に職場では公表しませんでした。

会社員の場合、公表すると「頭の良さを鼻にかけていると周りに思われそう」「大して変わらない給与で多くの仕事が振られそう」「成果のハードルが高く設定されそう」といったデメリットが大きいと考える方が多いです。私自身もそうでしたね。

一方で芸能人や経営者、個人事業主など自分自身を商品にしているのであれば、メンサを付加価値とする考え方があります。

自身がメンサ会員であることの公表には、メリットとデメリットを考慮して判断する必要があります。

【注意3】メンサでの活動内容の秘匿について

メンサでの活動内容を許可なく具体的に発信するのは規約違反です。そのため、ネットで情報収集しても分かりづらいかと思います。

規約については入会まもなく説明があります。迷ったら規約に目を通したり運営に相談したりしましょう。

メンサでの活動を楽しもう

この記事がきっかけでメンサに入会していただけたら嬉しいです。交流会などメンサでの活動を楽しみましょう。もし私を見つけたら気軽に声をかけてくださいね。

人生を変える出会いが、あなたを待っているかもしれません。

【補足】メンサ会員の方々へ

この記事ではメンサの規約違反にならない範囲を心がけつつ、メンサ会員ではない方へ少しでも様子が伝えられればと思い執筆しました。もし本記事に問題がありましたらご連絡いただけると幸いです。